1. 監視機能
- 遠隔点検監視
- 防犯カメラ/録画装置
かご内の状況を常に記録することにより、いたずらや犯罪の抑止に貢献します。
2. 管制機能
- 地震(P波・S波)管制運転
初期微動(P波)を感知したら直ちに最寄り階へ停止させ、大きな震動(S波)が来るのを待ち、震動が小さければ自動復帰、大きければ二次災害防止のために運転休止させます。
- 火災管制運転
万一火災が発生し火災警報盤からの信号を受けた場合、エレベーターを避難階へ直行運転させ戸開後、戸閉し運転休止させます。
- 自家発管制運転
停電時に建物の非常電源設備(発電機など)からの電力供給を受け運転を行なう機能で、最寄り階又は避難階へエレベーターを帰着運転した後に休止させる場合と、非常電源設備の容量によっては通常(継続)運転させることができます。
3. 停電時自動着床機能
- 停電時自動着床装置(バッテリー運転装置)
停電などでエレベーターの中に乗客が閉じ込められた場合、自動的に安全を確認したうえでバッテリー電源により運転し、速やかに最寄り階へエレベーターを着床させ、戸開し、電源が復帰するまでの間休止させます。
4. 保護機能
- 自動救出運転
万一エレベーターが階の途中で停止した場合、乗客をできるだけ閉じ込めないよう制御する安全機能です。
自動的に原因を調べ、エレベーターを運行してもさしつかえないと判断した場合、自動的に最寄り階まで低速運転し、ドアを開きます。
5. ドアセンサ機能
- セフティーシュー
乗り降り(荷役)の最中にドアが閉まり始めても、エレベーター出入口ドア先端部に組み込まれたセフティーシューに人や荷物などが触れると、速やかにドアを反転し開きます。
- 光電装置(1軸/2軸)
乗り降り(荷役)の最中にドアが閉まり始めても、エレベーター出入口に組み込まれた光電装置の光線(1軸または2軸)を遮ると速やかにドアを反転し開きます。
- マルチビーム(多光軸)
乗り降り(荷役)の最中にドアが閉まり始めても、エレベーター出入口全面に組み込まれたマルチビームセンサーの細かいピッチの光線を遮ると速やかにドアを反転し開きます。
6. サービス機能
- 自動床合せ装置
荷物やパレットの積込み、積降し時にはエレベーターへの荷重の変化によりロープやロープ端部に設けられたスプリングの伸縮によってかご床面と乗場床面との間に段差が生じます。フォークリフトを使用して荷役を行なう場合には、前輪がかご内に乗込む為、荷重も大きく、段差量も大きくなります。そのままの状態で荷役を行ないますと、段差を乗り越えることによる荷崩れやフォークリフトの出し入れにも影響がある為、本装置を取付けることにより、常にかご床面と乗場床面との誤差をなくし、安心してスムーズに荷役作業を行なうことができます。
<装置概要>
かご床面と乗場床面に±5mm以上の誤差が生じたことを、かごに取付けられた床レベルセンサーによって検知し、2:1ローピングのかご側のロープエンドを本装置により上下させ、自動的に床合せを行います。 - 赤外線リモコン運転操作装置
フォークリフトなどを使用し、荷物の載せ降ろしをする際に、フォークリフトを降りてわざわざ乗場釦を押さなくても、エレベーターを操作できるよう、赤外線リモコン装置をオプションで用意しております。
この装置では、乗場呼釦、乗場閉釦、相互階制御方式の場合は送り釦の機能を実現いたします。リモコン送信機
リモコン受信機
7. 特定階サービス切放し機能
-
特定階にエレベーターを停止させないようにします。
8. 暗証式呼び登録機能
-
エレベーターの不用意な使用を防止するため、またエレベーターを利用して簡易的なセキュリティーを実現させるため、テンキー装置により暗証番号での呼び登録を行うことができます。
テンキー装置には、標準のテンキーと、セキュリティー向上のため、テンキー釦の数字がランダムに入れ替わるランダムテンキーがあり、ランダムテンキーを使用した場合は同じ暗証番号を繰り返し押すことにより釦が変色し、暗証番号を推測されやすくなることを防止できます。標準テンキー
ランダムテンキー
9. その他
- クリーンルーム対応
建物に対応した、クリーンルーム内に設置するクリーンユニットを設けたエレベーターを設置することができます。